デザイン系仕事のよくあるトラブル
2016/07/19
デザイン系の案件をクラウドソーシングサービスを利用して進めるにおいて、どんなトラブルが考えられるでしょうか。依頼する側、作業をするデザイナー側の双方がそういった部分を知っておけば、お互いにトラブルを回避する策を取ることが出来ますよね。円滑に、そして気持ちの良い取引をするためにも、デザイン系の仕事に関わるうえで考えられるトラブルを知っておきましょう。
作成に取り掛かっているのに仕様の大規模な変更
デザイナーに仕事にとりかかってもらう際、依頼をする段階で仕様の詳細を伝えてあると思います。どういったものを作って欲しいのか、その意識とイメージの共有をはかって差異の無いようにすることが良いデザイン、望んでいるデザインへと繋がるからです。それにも関わらず、作成に入っている段階で急な仕様の変更を依頼者側が提示してしまうことで、作業をすすめていたデザイナーは戸惑ってしまいます。
報酬は、作業へ対する正当な対価です。作業に充てた時間に応じた報酬ではなく、固定報酬である場合の急な仕様変更は、作業時間を依頼者側の事情で勝手に増やすとともに、取り掛かっていたデザインを作るにおいての構想を練っていた時間なども台無しにする行為です。依頼する側は必ず仕様が決まった時点でデザイナーに依頼をするようにしましょう。デザイナー側は、そういったことで不利益を被ることのないように、作業に入った後の仕様の大幅な変更には対応できない旨をあらかじめ伝えておくと良いですよ。
修正対応回数の取り決めを行なっていない
デザインの完成後に考えられるのが、細かな調整のための修正です。これは必要なことですが、なかにはデザイナーの負担を考えずに何度も何度も修正を依頼するクライアントがいるので、ここはお互いに取り決めをしておくことをオススメします。修正対応は2回まで、といったところでしょうか。クラウドソーシングサイトの中には、サイトの仕様で
「何回までは修正対応をしてください」とはじめから指定されているところもあります。そうではないサイトでのデザイン案件では、修正対応の回数について最初から何回までなら対応するかの意識を共有させておきましょう。
著作物に酷似したものがデザインされる
一番怖いのが、すでに世に著作物として出ているデザインに似たデザインが納品されてしまった場合です。デザイナーは日頃からそういったことのないように制作物が完成した時点で調べるべきですし、依頼した側も酷似したデザインがないかどうかをしっかりと確認をしておきましょうね。後から気付いても、納品し報酬の確定をしてしまったあとであれば修正に応じてくれないデザイナーもいます。商標登録をしている企業等から訴訟などおこされては金銭的な損害も社会的な信頼の失墜もはかりしれないほどになってしまいます。デザイン案件では、こういった点に気を付けていきましょうね。